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執筆者の写真うだりお

短編『プラスチックハート』がブクログのパブーより発売されました!


皆さん、こんにちは!

うだりおの短編小説第2弾『プラスチックハート』がブクログのパブーより発売されました!

個人的には、今回も胸を張ってお薦めできる良い作品が描けたと思っています。どうぞ一度試し読みをして、面白そうだなと思ったら是非読んでみてください。

さて、今までは作品の内容について、余り話さないようにしていましたが、今回から少しずつ、ネタバレしない程度に作品内容についても紹介していきたいと思います。

私は小説を書く時、いきなり書き始めるということはしません。必ず主題となるテーマを決め、それからそれをサポートするサブテーマを決めます。サブテーマは一つとは限らず、幾つもある時もあります。今回の短編で言えば、次の3つのキーワードに集約されます――『プラスチック』、『光と陰』、そして『走る』です。

まず最初に『プラスチック』ですが、これは題にもなっている通り、全体を通して描かれる主題でもあります。外からの力に対して容易に形を変えられるプラスチック。そして一度形を決めたら、元には戻れないプラスチック。作品内に登場する主人公、ミユキの宝物もそうですが、メタファーとしてのプラスチックも楽しんでもらえると嬉しいです。

次に『光と陰』。光には、明るく照らすもの、きらきらと輝き美しいもののように、将来に繋がるポジティブなイメージがあります。一方で陰には、ひっそりと暗いもの、光によって生じるもう一つの姿のように、好ましくないネガティブなイメージがあります。作中では、現在のミユキと過去のミユキが登場しますが、光と陰の変わり目がどこか、探してみるのも面白いと思います。

そして最後に『走る』です。私は小説を書いている間は、ずっと小説のことを考えています。そしてずっと一つのことを考えていると、当然、どこかで煮詰まります。そんな時に走ると、頭の中が空っぽになり、突然、いいアイデアが浮かんできたりします。走った後の疲労感は心地良い充足感に変わりますし、苦しくて逃げ出したくなる自分と一所懸命に闘うことで、爽やかな達成感も得られます。本作品の主人公であるミユキもそうです。彼女も走ることで自分と向き合います。走ることで前に進みます。

最近、一所懸命になってないなぁと感じる方は、ぜひ走ってみてください。新しい扉が開けるかも知れませんね。まずは試し読みからどうぞ。

2015.11.24追記

ブクログのパブーとの契約終了によりリンク先を短編小説『プラスチックハート』ランディングページに変更。

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