皆さん、こんにちは! 日も短くなり、ようやく暑さも和らいできましたが、いかがお過ごしですか。
さて、うだりおの長編小説第2弾となる『オモヒヤル』がブクログのパブーより発売されました!今回も皆さんにお勧めできる面白い作品が描けたと思っています。ぜひ、試し読みをしてみてください!
今回のテーマは言うまでもなく題の通りですが、皆さんは最近誰かを『オモヒヤル』ことをしましたか?
この言葉、「思いを馳せる」とも言い換えることができますが、語感が良く、私は好きな言葉の一つです。
思いやるということは、独りでは起こり得ない、人と人との間で起こる感情です。誰かを思い、誰かから思われる。勿論、ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情もそうです。誰かを毛嫌いしたり、誰かに苛立ったり――そういう目に見えない様々な思いが、私達の日常生活の中では沢山飛び交っています。
ではもし、そういった思いが、本当に伝わっていたとしたらどうでしょう。他人に対しては想像しやすいですね。しかしそれが、他人へと伝わるのではなく、もう一人の自分へと伝わっているとしたらどうでしょう。もう一人の自分――そうです、これが本作品のキーワードです。
長い人生では誰しも、あの時こうすれば良かった、ああしていたら今はない、と思うような選択をしたことがあると思います。あの時もし受験に合格していたら……。もし別の会社に就職していたら……。もし結婚していなかったら……。そういう可能性としての世界が、実は、今ここに、一緒くたに存在していたとしたらどうでしょう? 急に怖くなったり、やけにイライラしたり、そんな経験はありませんか? 会ったことのない人なのに昔から知っているように感じたり、今言おうとしていた言葉を直前で他の人に言われたり。
本作では、量子力学の世界で有名な「2重スリットの実験」結果を応用しています。 うだりお始まって以来、初のサイエンスフィクションです。 SF好きの方も、そうでない方も、どうぞ存分に楽しんでください! 試し読みはこちらから。
2015.11.24追記
ブクログのパブーとの契約終了によりリンク先を長編小説『オモヒヤル』ランディングページに変更。