top of page
執筆者の写真うだりお

よいお年を!


皆さん、こんにちは。 2018年も残すところ、あと3日となりました。皆さんにとって、2018年はどんな年でしたか?

私は年初に立てた目標を概ね達成でき、満足しています。 具体的には、長編小説『ツナガリ』の再出版、長編小説『盈月をとる』の出版、そして新しい短編『蝶と僕』の連載完筆です。本当は、もう一つ、短編を書きたかったんですけどね。こればっかりは仕方ないですね。もう一つの短編は、来年の目標にしたいと思います。

短編『蝶と僕』について。 実を言うと、本作は私にとってチャレンジでした。文章量、時間配分、プロットポイントをいくつ、どこに置くか、などなど……。短編の連載をしたことがなかったというのもありますが、一番は、一人称で小説を書いたことがなかったからです。

これまで私が書いた小説は全て三人称で書いてあります。いわゆる神の視点というもので、登場人物すべての心情を描写することができます。神の視点は非常に便利です。シーンごとに説明したいことを様々な登場人物の視点から描写することができます。ところが一人称で物語を書くと、主人公の見たもの、感じたことだけしか書けません。本作で言えば、本当は恭正の思っていることも書きたい、だけど書けない。だから麻央から見た彼の仕草や表情、台詞を通して恭正の心情を描写する。ここが、私にとって難しいところでした。でも振り返ってみれば、そうやって悩むことも楽しめたように思います。そして書き進んでいくうちに、私自身が麻央に重なっていく感覚は、これまでの小説と比べて、長く、強かったように感じます。

今は、とにかく書き終えてほっとしています。 本当に、書き終えた時というのは、大きく膨らんだ風船の空気が抜けたように頭が緩くなるんです笑。

これからまたしっかりと休養をとって、来年も皆さんに読んでもらえるような新しい物語を作っていくつもりでいますので、2019年も緩やかに、そして暖かい目で見守っていただけたら幸いです。

今年一年、応援、助言、ありがとうございました!

寒くなってきましたね。風邪などひかぬよう体を大切に、どうぞ良いお年をお迎えください。

bottom of page