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執筆者の写真うだりお

特異点(仮)、第3回『定期面談』を公開しました!


皆さん、こんにちは。 暖かい日が続いていますね。先週はしばらくコートが手離せないなんて言っていたのに、今週は半袖でも暑いくらいでした。あんなに寒かった冬の感じを思い出せないのが不思議ですね。

先日、我が子の保護者会がありました。進級し組も変わり、新しい先生や保護者たちと会って話をしました。先生方は子どもたちのことを本当に第一に考えてくれていて、私たち保護者と一緒になって、子どもたちを教育していこうとする姿勢が伝わってきました。

一方で、こんな記事も見かけました。 ハフィントンポストの「目玉焼きの写真が暗示する“日本の学校教育”」という記事です。それはツイッターに投稿された目玉焼きの写真を紹介する記事で、写真には白身の部分が長方形に切り揃えられた目玉焼きが規則正しく並んでいました。

本来ならば、同じ形になるはずのない目玉焼きが日の丸の国旗のように綺麗に整列している。それだけで、この作品を作った方の言わんとすることは伝わってきます。

考えさせられました。

保護者会の後だったから余計にそうなったのかもしれません。私自身、この作品のメッセージには強い共感を覚えます。私の作品も同じ延長線上にあると思っています。同時に現場で働く先生方の様子もよく知っています。誰も子どもたちの個性を奪おうと思って指導しているわけではないこともよく分かっています。それでも結果として、その子の個性が潰されていく可能性がないわけではない、というところにどうしようもないジレンマを覚えました。

そしてこの感覚が、きっと、一昨年に世間に知れ渡った『忖度』なのだなぁと思いました。言い換えれば、『忖度』は、親友と知り合いの間にある他人に対する配慮とも言えるかと思います。

この作品の作者さんがインスピレーションを得たという、パンテーンの動画も見ましたが、この国の学校教育は、今、転換期にあるのかもしれません。 お喋り禁止、茶髪禁止、スマホ禁止、就労禁止、運転免許取得禁止、男女交際禁止、妊娠禁止……。

子どもたちが自分らしく自信を持って生きていくために、親や教師は何ができるのか、これから『忖度』の先に『信頼』を築いて、協力して考えていけたらいいですね。

さて、連載小説『特異点(仮)』、第三回『定期面談』を公開しました。 https://www.riouda.net/teikimendan

今週もどうぞ良い週末をお過ごしください。

Photo by Sweetaholic

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目玉焼きの写真と作者さんのインタビュー記事はこちら

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