皆さん、こんにちは。
梅雨シーズンに入りましたね。気象庁によると、今年の梅雨は梅雨入りが遅かった分、その期間が短くなるようです。梅雨明けは全国的に例年通りということですので、関東地方では7月中旬頃になるでしょうか。短い期間に大量の雨が降るそうですので、皆さん、外出先での豪雨にお気を付けください。
今週は、『食品ロス』の話題を一つ。 食品ロスとは、本来は食べられるはずの食品が捨てられてしまうことです。
2015年、国連で「Sustainable Development Goals(環境に優しい持続可能な開発目標)」の一つとして、2030年までに世界全体の食料廃棄量を半減させることが採択されました。
我が国では、年間646万トンもの食品が捨てられているようです(H27年度推計、消費者庁消費者政策課、食品ロス削減関係参考資料、p4)。これは、毎日、10トントラック1770台分の食品を廃棄しているのと同じ量、一人当たりに換算すると、年間約51Kg。年間一人当たりの米の消費量とほぼ同じです。
では、廃棄された食品はどこから来ているのか。 意外かもしれませんが、全体の45%は家庭から出ています。食品ロスの約半分は私たちがゴミとして出しているわけです。
そんな中、今年5月に「食品ロス削減推進法」が成立しました。この法律の何が画期的だったかというと、「メーカーや流通業者を含めた事業者から、未利用の食品が寄付そして食べ物を必要としている人に提供されるように、自治体が関係者の連携強化を後押しするよう明記されている点(ハフィントンポスト、駒崎弘樹)」にあります。欧米では、すでにフードシェアリングサービスが注目を集めていますが、日本でもこうした新しい食品の流通サイクルが増えてくるのかもしれません。たとえばNPO法人フローレンスは、経済的に厳しい状況の家庭に食品を届ける「こども宅食」事業を既に全国展開しています(詳しくは同記事参照)。今後、こういった取り組みが、自治体の支援を得て、もっともっと広がっていくといいですね。
さて、連載小説『特異点(仮)』、第13回『狂いだした歯車』を公開しました。 https://www.riouda.net/kuruidasitahaguruma
今週もどうぞよい週末をお過ごしください。
Photo by Amy