皆さん、こんにちは。
梅雨真っただ中ですね。曇り空続きで、先月までの青々とした晴天を忘れてしまいそうです。今月末には明けるかな……。私は夏が好きなので、今から夏空が待ち遠しいです。
さて今週は、超加工食品についての話題。 皆さんは超加工食品という言葉を知っていますか?
私は知りませんでした。
ダイヤモンド・オンライン(井出ゆきえ)によると、超加工食品とは『5つ以上の防腐剤や着色料、乳化剤などを含む加工食品のこと』で、工業的に作られたハムやベーコン、カップ麺などのインスタント食品、それからスナック菓子などのお菓子類、甘い炭酸飲料なんかも含まれるそうです。ええ、もちろんポテチも含みます。
この、名前からしていかにも体に悪そうな超加工食品ですが、今年5月に、スペイン・ナバラ大学の研究グループが、超加工食品を一日に4サービング以上食べると、全死因の死亡リスクが62%上昇するとした調査結果を発表しました。さらに、1サービング増えるごとに、同死亡リスクは18%上昇するようです(同記事より)。記事によると、『1サービング=一日1~2食程度』とあるので、例えば、お昼にマクドナルドを食べて、おやつにポテチ、夜ご飯にカルボナーラ(ベーコン!)を食べたら、もう3サービングですね笑。
実はこの研究に先立って、昨年2月にも、フランスで超加工食品とガンにかかるリスクの関係を調べた調査結果が同じBMJ(British Medical Journal)誌に発表されています。その結果は、超加工食品の摂取量とガン全体および乳ガンのリスクの上昇に関連性あり、とのこと。ただこちらの調査については、その調査手法に疑問の声もあるようですが……。
飲酒後のカップ麺、小腹が空いた時のポテチ、疲れた時の炭酸飲料……。美味しいですよね。
現代では、私たちの生活と切り離せないくらい身近な存在の超加工食品だけに、こういう研究結果が発表されると不安になってしまう方もいるかと思います。
ただ、スペインの研究に関して言うと、超加工食品を多く食べる高摂取グループは、低摂取グループと比較して、現喫煙者が多い、心血管疾患・ガン・糖尿病・高血圧・高コレステロール血症・うつ病の家族歴を持つ者が多い、一日のPC使用時間や昼寝の時間が長いなど、私が調査手法に明るくないだけかもしれませんが、超加工食品だけに死亡リスク上昇の要因を絞り切れているとは思えません。
もちろん、超加工食品だけを食べ続ければ、体に何らかの影響はあるでしょう。カレーだけを食べ続ければ、便がカレー色に……失礼しました。
何だって、食べすぎ、やり過ぎはよくありませんね。
超加工食品に不安を抱いたり、避けたりするのではなく、超加工食品を食べ過ぎたと思った時には、繊維質の野菜を多くとるとか、青菜や海藻を多めに食べるとか、一週間でバランスよく食事をすることが大切なんだと私は思います。いや、そう自分に言い聞かせることにします笑。
さて、連載小説『特異点(仮)』、第15回『汚れた世界』を公開しました。 https://www.riouda.net/yogoretasekai
今週もどうぞよい週末をお過ごしください。
Photo by Bernhard Starck