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執筆者の写真うだりお

短編小説『蝶と僕』が発売されました!

更新日:2019年10月26日


皆さん、こんにちは!

季節も秋に差し掛かり、日が落ちるのも早くなってきましたが、いかがお過ごしですか?

今日は新刊のお知らせです。

昨年10月からWeb上で連載してきた短編小説『蝶と僕』が、電子書籍として以下のストアから発売されました!

ただ今、10月20日まで99円のセール中ですので、この機会にぜひその手に取って読んでみてください!

さて、今回の小説『蝶と僕』は、現代社会にありそうな親子関係を描いたものです。

作中には二組の親子が登場します。一つは、静岡の叔母とその息子、恭正。そしてもう一つは、主人公の麻央とその母。恭正の母は、躾に厳しく、過保護なくらいに恭正に愛情を注ぎます。恭正の母は、自分の息子を無意識にコントロールしていることに気付いていません。一方で、麻央の母は放任主義で自分本位です。外から見れば、友達のように仲の良い親子ですが、実のところ、母の心は麻央に向いていません。

子供というのは、どういうわけか、後者によく気が付きます。恭正で言えば、母が自分をコントロールしようとしていること、麻央で言えば、母が自分を見てくれていないこと。

18歳になったばかりの麻央は、そんな母があまり好きになれません。生き生きと毎日を楽しんでいる今の母よりも、家族を大切にしていた昔の母の方が良かったと思っています。母の変化をなかなか受け入れられずにいるわけです。

本作は『他人の変化』をテーマに書きました。自分にとって大切な人が自分の嫌いな人間に変わっていく。そんな時、どうしたらいいのでしょう?

相手に伝えるべきでしょうか。

それとも、そっと胸に秘めておくべきでしょうか――。

麻央は幼馴染の恭正と話すことで、自分の気持ちを整理していきます。なぜ今の母が好きになれないのか。本当のところ、母にどうしてほしいのか。そして恭正との共通点である『魔法の小舟流し』を通して、「昔の母の方が良かった」と思っている自分と再会し、向き合います。

人は変わっていく生き物です。母が変わったように、麻央も変化、成長していきます。麻央は自分の本当の気持ちに気付くことで、母の変化を受け入れることを選択しました。

皆さんなら、どうしますか?

作品概要と試し読みはこちらからどうぞ。

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