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執筆者の写真うだりお

連載小説『特異点4』、第10話『強い目の女』を公開しました!

皆さん、こんにちは。


6月に入りました。近所の公園では緑色の紫陽花や朱色のポピーを見かけるようになりました。これから梅雨本番がやってきて、それから梅雨が明ければ、夏がやってきます。待ち遠しい反面、暑くならなければいいなと思うようになったのは年のせいでしょうか。


先日、漫画家の富樫先生がツイッターアカウントを開設したとして、大きな話題となりました。アカウント開設から2日で200万人のフォロワーが殺到したそうです。その中には海外からのフォロワーも多く、富樫先生の人気が国内に留まらないことが改めて明らかになりました。


1995年。私がイギリスにいた頃、イタリアに遊びに行ったことがあります。場所は芸術の街フィレンツェ。イタリア人の友達と一緒にご飯を食べたり、夜の街に遊びに行ったりしたことを覚えています。その時に友達と日本について話していて、イタリアでは日本のアニメがイタリア語吹替で放送されていることを知り驚きました。


あれから27年。今、日本のアニメは世界的に人気のあるコンテンツになりました。世界中で「水の呼吸」やら「かめはめ波」やら「黒閃」やらが真似され、それを見てその世界観に憧れた子どもたちが大人になり、親から子、子から孫へと継承されていくわけです。決して大袈裟には言っていませんよ。日本のアニメ好きを公言している著名人はたくさんいますし、プロのサッカー選手の中にも、ゴールパフォーマンスでドラゴンボールの必殺技を真似する選手がいるくらいですから。


そう考えると、今、資本主義社会の問題点があちこちで指摘されるようになってきて、資本主義に変わる新しい考え方も模索されるようになって、その流れの中でもしかしたら、新しい世界の価値観を作っていくのは、日本のアニメなんじゃないかと思ったりもするのです。特にジャンプの3大原則、『友情・努力・勝利』は、今や世界中の子どもたちの頭に保湿クリームのごとくたっぷりと塗り込まれているのではないでしょうか。


そしてもし、その『友情・努力・勝利』が世界に共通の価値観として広まったとしたら……。世界中から“悪者”が消える日もそう遠くないのかもしれません。


さて、連載小説『特異点4(仮)』、第10回『強い目の女』を公開しました。


今週もどうぞ良い週末をお過ごしください。


Photo by Nika Akin


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