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執筆者の写真うだりお

連載小説『特異点4』、第16話『高鳴り』を公開しました!

皆さん、こんにちは。


梅雨が明けたというのにすっきりしない日が続いています。皆さんはお変わりありませんか。


先日、スリランカのウィクラマシンハ首相が国家の破産を宣言しました。

国家の破産というパワーワードが飛び出したわけですが、要するに、借りていたお金を返せなくなりましたということですね。スリランカでは、これに怒った民衆がデモ隊を形成し、大統領公邸を占拠したりするなど現在も混乱が続いているようです。


スリランカが破産した理由には、いくつかの要因が重なってあるようです。

ラジャパクサ一族の長期的な政治支配と度重なる政策の失敗、それに追い打ちをかけるように起きたCOVID-19パンデミック、そしてウクライナ戦争……。でも元を辿っていくと、何年も前から問題が見えていながらそれに対処してこなかった『政府』に行き着きそうです。その政府も元を辿れば民衆が選んでいるわけですから、もう誰が悪いとか、そういう問題でもないような気がします。まあ政府に責任があるのは間違いないでしょうが、行政の長である大統領は国外に逃亡しています。


ただ国が破産したからといって、その国がなくなるわけではないんですね。実際、過去に破産して、今でも国家として存続している国はあります。ロシア、アルゼンチン、ギリシャ、アイスランド……。けっこうあります。破産した国はどうなるかというと、国際通貨基金などお金を貸してくれるところと協力して財政再建を目指すわけです。もちろん簡単ではないと思います。


たとえば、アイスランドは2008年のリーマンショックで財政破綻の危機に瀕しましたが、そこから見事に立ち直っています。そこには、『全島集会』という伝統への回帰がありました。全島集会、つまり民衆一人一人の声を拾い上げる直接民主主義ですね。


その国にはその国の歴史があり、伝統があります。そしてそれは、時に、その国に生きる人々の最適解であったりもします。だからスリランカも、もう一度、国の伝統に立ち返って、ここから盛り返して欲しいなと思っています。


さて、連載小説『特異点4(仮)』、第16回『高鳴り』を公開しました。


今週もどうぞ良い週末をお過ごしください。


Photo by Kranich17


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