皆さん、こんにちは。
3月に入りましたね。3月は日本では1年間の締めくくりの時節。社会人の方は年度末、学生の方は学期末、そして卒業式もありますね。だんだんと暖かくなってきて、これから桜が咲いて、何かしらの新しい変化がやってくると思いますが、それが何であれ、皆さんにとって嬉しい変化であることを願っています。
さて前回、サムは自宅で黒い空を目撃しました。黒い空。それは「黒い油が水に溶けていくような空」とサムは言っています。でもそれは、決して不吉で禍々しい空ではなく、サム曰く「ずっと見ていると痛みを自然と忘れていく極上の空」でした。
その黒い空から一週間ほど経ったある日、ケンから連絡があります。以前、駅ビルの地下で会ったミチルの友達が『例の中身』を見ることに成功したとのこと。『例の中身』というのはもちろん、ＤＮＡストレージのデータです。
というわけで今回、サムとケンはミチルの友人宅に足を運びます。
連載小説『特異点4（仮）』、第19回『見てはいけない』を公開しました。
今週もどうぞ良い週末をお過ごしください。
Photo by Victoria_Watercolor
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