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執筆者の写真うだりお

連載小説『特異点4』、第20話『自業自得』を公開しました!

皆さん、こんにちは。


一匹の蟻が地面を歩いています。一匹だけだったので不思議に思って近くを見てみると、石垣の隙間に小さな巣穴が開いていました。第一偵察隊でしょうか。地中の蟻たちもこの暖かさを感じているのですから、私たちもそろそろ春用のコートに替える時期なのかもしれません。


さて、特異点の世界に戻りましょう。

前回、サムとケンはミチルの友人宅に行きました。扉ごとに認証装置と監視カメラの設置された奇妙なマンションの一室で、サムはDNAストレージに入っていたとある動画を見せられました。その動画に映っていたのは自身を43歳だと言う幼児の姿。ミチルの友人から、DNAストレージの中身は「レアメモリ」である可能性を指摘されたサムたちは、それが持っていてはいけない危険なものだと認識し、この件から手を引くことを決めました。そしてそれを返そうと向かったネイの家で、今度はソファに横たわる血まみれのネイを発見しました。


そして今回、悲しみに暮れるサムたちの周りで、東亜共栄会の影がちらつき始めます。



今週もどうぞ良い週末をお過ごしください。


Photo by ClaudiaWollesen


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