皆さん、こんにちは。
今日はエイプリルフール。一年に一度、嘘をついてもいい日と言われています。
皆さんはもう嘘をつきましたか?
嘘はだれしもがつくものですが、誰かを傷つけることも、幸せな気分にすることもできる魔法の薬です。個人的には、自己保身でつく受け身の嘘よりも、大切な誰かと一緒に笑いたくてつく嘘の方が可愛いと思っています。もしこれから誰かに嘘をつこうと思っているなら、ぜひその人を笑顔にさせる嘘も一つ考えてみてください。
さて、前回、サムはマギと行ったザクロの取引で、マギが九鬼清志郎を狩ろうとその身辺を調べていることを知りました。九鬼清志郎はスマートジェネティクスジャパンの取締役です。そしてマギの調べたところによると、九鬼はどうやらレアメモリの持ち主らしいとも聞きました。ただ、九鬼は人工胎生業界の大物であり、その九鬼を狩るのは一筋縄ではいかないことをサムは分かっています。その上、今の自分には以前のような超人的な力はありません。痛みは感じるし、傷の回復も遅い。顔は変えられないし、手のひらに瘤さえ作れない。そういう漠然とした不安を抱えたまま、サムは今回、いよいよ前田の家に押し入ります。
連載小説『特異点4(仮)』、第23回『葛藤』を公開しました。
今週もどうぞ良い週末をお過ごしください。
Photo by 0fjd125gk87
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