皆さん、こんにちは。
早緑が息吹く季節となりましたが、皆さんはいかがお過ごしですか。
さて、今週はミッドポイントの一つ前のお話になります。
前回は、柴崎を母親に会わせるべきか思い悩む早見と、マカの誕生を前にそれどころではない萩谷の様子を描きました。そして話の最後では、どうやらそのマカが誕生したらしい描写が含まれていたかと思います。
マカはもともとは多胎児として生まれてくる予定でしたが、エスウイルスに感染したことで生まれる前に全滅した第7世代超人です。萩谷が自宅に保育している唯一の生き残りもエスウイルスに感染していましたが、萩谷らによって発見された治療薬『ザインD8』のおかげで、心肺機能が低下することもなくこれまで順調に成長してきました。
今回は、いよいよマカとの対面です。
萩谷は経済的な理由からマカを盗み出していますから、マカが生まれたらマカを連れて取引に向かうつもりでいます。この世界にはマカを高額で買い取るという人物がいるわけです。ただ、萩谷は『義の男』。マカと対面した時、萩谷は何を思ったのか、そしてマカを連れて取引に向かった萩谷はどんな選択を取ったのか、萩谷という男を想像しながら読んでいただければ嬉しいです。
連載小説『特異点5(仮)』、第16回『産声』を公開しました。
今週もどうぞ良い週末をお過ごしください。
Photo by Grey85
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