皆さん、こんにちは。
いまだCOVID-19の感染不安は消えませんが、皆さんはいかがお過ごしですか。
自粛期間前とあまり変わらない生活を送っている人がほとんどだと思いますが、営業再開した飲食店や施設は感染対策を最大限に行っているように思います。企業においてもリモートワークを進めているところが増え、今は『新しい生活様式』に少しずつ移行している変化の時なのかな、と個人的には思います。
今、米国を始めとした世界各国で、『Black lives matter』という抗議運動が起きています。
知っている人も多いと思うので、事件の経緯は割愛しますが、これは長らく米国という国の中に存在していながら、中々変えることができなかった人権の問題です。社会というシステムの中に組み込まれた、個人ではどうしようもない不平等、それに彼らは怒り、変化を求めています。堪忍袋の緒が切れたなんて表現では生温いくらいに感情的で切実な動きです。そしてこの運動に参加している人が、純粋にこれを支持している人だけでないことが、事態をより難しくしています。
現在、この運動に関して、ツイッターやインスタなどのSNSを中心に、著名人も参加して様々な論争が起こっていますが、日本でも最近、『~に反対します』など抗議のハッシュタグをよく見かけるようになりました。個人的には良い流れだと思いますし、これまで立場の弱い人が我慢し、目を瞑ってきた物事に世間の目を集めることは社会を変えていく上で必要なことだと思います。ただ議論の土壌がしっかりと育っていないところで議論をしても、それぞれの主張だけで終わってしまいます。そしてそれは、将来的な社会の分断に繋がりかねません。
私は前作『特異点69~老人狩り編~』で、この社会的分断が進んだ社会を描きました。
今執筆中の『シメイジングバイルス編』も同じ社会が舞台です。
ではどうしたら社会的分断を回避できるのか。
はたまた、回避する必要のない自然の流れなのか。
それは、今後、私たち一人一人が考えていくべき問題なのかもしれません。
さて、連載小説『特異点2(仮)』、第10回『罠』を公開しました。
どうぞ良い週末をお過ごしください。
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