皆さん、こんにちは。
梅雨が明けましたね。猛暑日が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしですか。
先日、大阪府知事が「うがい薬がコロナに効く」といった趣旨の発言をして、ちょっとした混乱が起きているようです。医療関係者や専門家の人たちもまじえての、「効く/いや効かない」といった論争もそうですが、店頭からうがい薬が消えるという消費者による買い占めも起きているようです。
転売屋が買い占めている、というのもあるでしょう。
みんな買ってるからとりあえず買っておく、という集団心理もあるでしょう。
〇〇がダイエットに良いと聞けば、〇〇が陳列棚から姿を消し、△△が健康に良いと聞けば、△△が品薄になる。私たちはこれまで何度もそういう状況を経験してきました。なぜでしょうか?
「うがい薬買い占めで露呈する、日本の学校教育の致命的欠陥(ダイヤモンド・オンライン、窪田順正」によると、それは日本の教育にあると言います。
記事の中で筆者は言います。私たち日本人は、「幼いころから『偉いセンセイの言っていることは素直に信じましょう』としつけられてきたので、知事自身が『ウソみたいな本当の話』と前置きするような眉唾な話でも、素直に信じてしまう人が多いのではないか」と。なぜ私たちがこんなにも扇動に弱いのか、デマや偏見に踊らされやすいのか、それに対して、お上主義、つまり権威に弱い国民性を指摘しているわけです。そしてそれを作っているのは日本の教育だと……。
とても面白い切り口だと思います。
それが全てではないにしろ、一つの要因にはなっているのかもしれません。
実際、経済協力開発機構(OECD)が48か国・地域の小中学校の教員を対象に行ったアンケートによると、「批判的に考える必要がある課題を与えているか」という項目で、日本は13%しか「そうしている」と答えていないようです。平均が61%(アメリカは79%、カナダは76%、イギリスは68%)ということを考えると、確かに低い数字です。
私自身も、子どもの頃は「先生が期待していることを答える」ことを無意識でやっていたように思います。試験の解答でも同じです。作成者が期待しているであろう模範解答を頭に思い浮かべながら問題を解いていました。
それが良いか悪いかは私には分かりません笑。おそらく良かった面も、悪かった面もあるんだろうと思います。ただ親となった今は、子どもたちに「親も間違える。自分の頭で考えるように」と伝えています。教育は、学校だけで行われるものではありませんからね。
さて、連載小説『特異点2(仮)』、第19回『金髪の少女』を公開しました。
今週もどうぞよい週末をお過ごしください。
Photo by Free-Photos
Comments