皆さん、こんにちは。
もうすぐ9月になるというのに、暑い日が続いていますね。ここ数年は、春や秋が短く、夏と冬だけが繰り返されているようにも感じますが、これも温暖化の影響なのかもしれません。
さて今日は、現在連載中の『特異点2~シメイジングバイルス編~』について話したいと思います。
特異点2は、今月末で無料公開期間が終了する『特異点~老人狩り編~』の続編です。
続編ですので、主人公は異なりますが、同じ時代背景を共有しています。それは今から50年後の未来、人口が減少した世界であり、世代別の人口比率が大きく歪んだ世界です。そこでは人々が様々な立場や属性によって分断され、それぞれが自らを守るために殻に閉じこもったり、他グループを攻撃したりする。差別を通り越して、対立が当たり前になった社会です。
こんなことを言うと、なんて狂った世界だと思う方もいるかもしれません。実際、私も書きながら嫌気が差したシーンはたくさんあります笑。それでも、私が伝えたいことはこの世界にあると思って、今も書いています。
本作のテーマの一つに『老い』があります。
もし皆さんがある朝起きて、突然、20歳、いや30歳年を取っていたら、どうしますか?
朝、鏡を見たら、目の前に老いた自分がいるわけです。
ショックを受けますか? それとも、悪くないなと受け入れますか?
その根底にある気持ちこそが、皆さんの老いに対する考え方です。
昔から老いに対する考え方は悲観的なものが主流ですが、近年は、老いをポジティブに受け入れる考え方をよく目にするようになりました。良い流れだと思います。人は考え方次第で見えている世界ががらりと変わりますからね。
人は老いていく生き物であり、社会は世代交代をしていく乗り物です。
本作を読んで、ぜひそのあたりの因果律を体験してもらえたら幸いです。
連載小説『特異点2(仮)』、第22回『オムサン』を公開しました。
今週もどうぞよい週末をお過ごしください。
Photo by Free-Photos
Comments