皆さん、こんにちは。
早いもので2020年もあと2週間を切りました。
今年はCOVID-19があり、生活が変わり、人々の考え方が変わりました。探査ロケットにより宇宙の起源が少しずつ解明され、遺伝子レベルで人の脳機能が解明されていく中で、唯一、私たちの力でどうにもならない『時間』って何なんだろうと不思議に思います。
さて、その時間を使って4月から書いてきた『特異点2(仮)』ですが、いよいよ終わりが見えてきました。難民キャンプを抜け出した難民『パク・ソンホ』を追って進んできた物語は、来週、最終話を迎えます。
前回、藍澤カナエと再会したハルコは、カナエに襲われ、やむなくバトンを突き刺しました。そしてカナエに襲われている最中、自分の中でブレーキをかけているものの正体がカナエだったことに気が付きました。そして今回、記憶の戻ったハルコは、そもそも自分をパクに差し向けた事件の黒幕に向かっていきます。
なぜ自分がパクの捜査に充てられたのか。
パクがキャンプを抜け出した理由、パクが日本にやってきた理由。
パクは誰に殺害されたのか。
戦争からウイルス、ウイルスから記憶――。
ハルコの妙な記憶を巡って広がっていった物語は、いよいよ核心へと収束します。
というわけで、連載小説『特異点2(仮)』、第38回『予測の先』を公開しました。
今週もどうぞ良い週末をお過ごしください。
Photo by uroburos
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