皆さん、こんにちは。
今年は全国的に例年よりも早い梅雨入りが発表されていますが、皆さん、いかがお過ごしですか? 緊急事態宣言が延長されて、今週、来週と運動会が行われる学校もあるのかなぁなんて思っています。晴れるといいですね。
さて、先日お知らせしたとおり、今日から特異点の第3部『冒疾の果て編』の連載を開始します。毎週1話ずつ更新していくつもりでいますので、気長に待っていていただけると助かります。
本作は、現在公開中の『特異点2069~シメイジングバイルス編~』からの続編となります。『シメイジングバイルス編』は今年の8月31日までの公開となりますので、それまでにまだ読んだことのない人はぜひ読んでみてください。
今回は『フジサキ法(ヒトの遺伝子操作に関する法律)』を作ったとされる人物、フジサキコウタの視点で特異点の世界を描写していきます。フジサキはヒトを作る企業『スマートジェネティクス(SG)』の取締役の一人です。フジサキ法の施行以来、企業は競い合うように企業産人間(Genetically Manipulated Child=GMC)を作り出してきました。より優秀なGMCを作るため、様々な遺伝子操作実験を繰り返し、競合他社に負けないようしのぎを削ってきました。人工胎生業界でナンバーワンのシェアを誇るSGも同じです。政府優民党、国防軍、そして富裕層老人の集まりである健楼会を巻き込んで、SGが秘密裏に進めてきた『超人』計画が、今、第7世代『マカ』をもって完成しようとしています。
ところがそこに『記憶を食べる』とされるウイルスが出現しフジサキは対策を練り始めます。というのも実はこのウイルス、もともとSGで開発したウイルスだったからです。とまぁ、あまり話しすぎると、楽しみが減ってしまいますのでこの辺で終わりにしておきますが、本作ではフジサキがSGで抱いていた野望とその理由を描いていきたいと思っています。
特異点シリーズもいよいよ3作目となりました。
1作目から読むと特異点の世界がより分かると思いますが、本作だけでも十分に楽しめるように書いていくつもりですので、暖かく見守っていただければ幸いです。
それでは、連載小説『特異点3』、第1回『強者の論理』
どうぞお楽しみください。
Photo by Comfreak
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