皆さん、こんにちは。
いよいよ2021年も残り10日を切りました。あれをしよう、これをしようと考えていたことがいつの間にか、あれもしなくちゃ、これもしなくちゃになってしまうのが年の瀬ですよね。
私も先日「特異点2069~シメイジングバイルス編~」を無事にリリースできて安心していましたが、今年の連載「特異点~冒疾の果て編~」がまだ完結していないことを思い出しました。
ここに来てまだエンディングに迷っていると言ったら、皆さんにご心配をお掛けしてしまうかもしれませんが、老人狩り編を読み直して、シメイジングバイルス編を読み直して、冒疾の果て編のラストをどうするかは、正直に言って、まだ迷っています笑。
でも2021年は待ってくれませんのでね。私も腹を括りました。
さて今回、藤崎を取り囲む場面ががらりと変わります。
藤崎は特別養護老人施設の中で『意識』を取り戻します。そしてまたあの停電を経験します。そうです、物語の冒頭から続く例の奇妙な停電です。でもこの時、藤崎はそれが何かを知っています。そしてスタッフに対し「だれかきた」とつぶやきます。以前、あゆむが藤崎に対して言った言葉ですね。
あゆむの記憶を移植して世界の裏側を目にした藤崎は、ここから自らの償いへと向かっていきます。それは自然に訪れたものではありません。それは藤崎以外の誰かが『意識』したものです。
「同じ場面でも見る人によって世界が変わる」
たくさんの人々の意識が絡まり合う特異点の世界観を楽しんでいただけたら幸いです。
連載小説『特異点3』、第31回『意識の底』を公開しました。
Photo by Free-Photos
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