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執筆者の写真うだりお

新刊『特異点2069~大人になった子どもたち編~』が発売されました!


うだりお 長編小説 カバー 特異点シリーズ 大人になった子どもたち編
時は2069年。国の人口が8000万人を切り、そのうちの半分以上が70歳以上の高齢者という時代。フジサキ法の成立により、企業が作り出した人間である『企業産』と、自然交配によって生まれた『自然交配型』の2種類の人間が入り混じる社会で、人工胎生企業大手スマートジェネティクス社の研究員である早見凛太朗は、退職を目前にした日の朝、一本の電話を受ける。電話をかけてきたのは、スマートジェネティクス社が生み出した企業産人間、柴崎望。柴崎は付与した超人遺伝子が一つも発現しない落ちこぼれGMCと長年考えられてきたが、早見はそれらがどうやら機能し始めているらしいと気付く。皆が待望した『心』を持った超人の目覚めである。

皆さん、こんにちは!


寒い日が続いていますね。

いよいよ2024年も終わりが見えてきましたが、皆さんはいかがお過ごしですか?


今日は、新刊のお知らせです。


今年2月からWeb上で連載してきた小説『特異点5』が『特異点2069~大人になった子どもたち編~』として電子書籍にて発売されました。


特異点2069~大人になった子どもたち編~


ただ今、12月31日まで300円のセール中ですので、ぜひこの機会に読んでみてください。



さてここからは、皆さんに興味を持ってもらうために、本作の内容を少しだけお伝えします。


本作は、今から50年後の未来が舞台です。

国の人口が8千万人を切り、国の借金は膨れ上がり、人々は同じ価値観を共有した幾つもの小さなグループに分断される、そういう社会が舞台です。


本作は特異点シリーズの完結編です。そのため特異点シリーズの1作目から4作目までの主人公が登場します。


まずは1作目の主人公『柴崎望』です。柴崎は1作目の最後で健楼会に襲撃され、腹部を撃たれました。本作は柴崎が「口の堅い医者」を紹介して欲しいと早見凛太朗に電話をかけてくるところから始まります。口の堅い医者を頼んだのは、柴崎がある事件に関わっているからです。それは1作目で描かれた九鬼清志郎狩りです。九鬼は人工胎生企業の雄『エスジージャパン』の取締役であり、健楼会という政治団体の幹事長でした。そのため、柴崎は健楼会と警察に追われている状況です。ただ柴崎はエスジージャパンが生み出した超人でもあります。これまでは超人としての能力が確認されなかったため、失敗作として誰も気に掛けてこなかったのですが、腹部の銃創痕が信じられない速さで回復しているのを知った早見は、柴崎の中の超人遺伝子が発現し始めていることを確信します。そして昔の超人研究仲間である萩谷に協力を依頼します。


次に2作目の主人公『巻はる子』ですが、巻は2作目の最後で、3作目の主人公『藤崎幸大』が何者かに刺される瞬間を目撃しました。そのため巻は警察から『エスジー取締役連続失踪事件』の重要参考人として事情聴取を受けています。巻は現在、エスウイルスに感染し、エスジーの地下で治療薬『ザイン』の治験を受けているのですが、エスウイルスの影響か、はたまたザインの副作用か、彼女はせん妄状態にあります。せん妄状態――知らない声が聞こえたり、白い煙が見えると巻は言うのです。それに興味を持ったのが、ザインの試験担当責任者である萩谷真でした。そして萩谷は次第に巻の存在に悩まされていくことになります。


最後に4作目の主人公『サム』について少し。サムは4作目で、覇権争いをしているカミナリの別グループから樹海の山中に生き埋めにされました。サムは自分の首に十本筒を打つことで土中から抜け出すことに成功したのですが、結果、特異点の世界で唯一、この世界の真理に気付いた人間となってしまいました。ここにいる本当の意味を理解したサムは、この世界を管理していると思われる謎の人物『アヤンクマル』を探し始めます。そしてアヤンクマルを探していく中で、九鬼の遺体が消えたことを知り、運命に導かれるように柴崎へと引き寄せられていきます。柴崎がアヤンクマルなのではないかという疑惑を深めていくわけです。


本作では、柴崎と早見、巻と萩谷、サムと柴崎、早見と萩谷、それぞれが複雑に思惑を絡ませながら、アヤンクマルの正体と特異点の世界の謎に迫っていきます。


アヤンクマルは実在するのか、しないのか?

実在するのであれば、誰がアヤンクマルなのか?


特異点シリーズを通して描いてきた『妙な記憶』とは何だったのか? レアメモリとは何なのか?


特異点の世界について興味がわいた方は、ぜひ試し読みをしてみてくださいね!


作品概要と試し読みはこちらからどうぞ。

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